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お悩み解決集

2012年10月27日 土曜日

死亡保険金が特別受益として持ち戻しの対象になるか?続

前回の続き

このお悩み(質問)につき、最高裁判所が平成16年10月29日に次のように判断しています。

保険金受取人の保険金(請求権)の取得が固有のものであること、保険金(請求権)は保険契約者・被保険者(被相続人)の財産には含まれないこと等を理由として、死亡保険金(請求権)が原則として特別受益にあたらない

ただし、この裁判所の決定には、続きがあります。

保険金(請求権)の取得のための費用である保険料(掛金)は、被相続人が保険会社に支払ったものであり、被相続人(保険契約者)の死亡により相続人(保険金受取人)に保険金(請求権)が発生することを考慮すると、相続人(保険金受取人)と他の共同相続人との間に生ずる不公平が到底是認することができないほど著しいものであると評価すべき特段の事情がある場合、死亡保険金(請求権)を特別受益に準じて持ち戻しの対象になると解するのが相当であるとした。

ここで「特段の事情」の有無については、以下の事情などをもとに判断すべきとしています。
①保険金の額
②保険金の額の遺産の総額に対する比率
③保険契約者(被相続人)と受取人の同居の有無
④被相続人の介護などに対する貢献度合い
⑤各共同相続人の生活実態

この最高裁判所の決定以降の裁判例をみると、②の事情を重要視しているように見受けられます(大阪家裁堺支部平成18年3月22日審判、名古屋高裁平成18年3月27日決定)。

そのため、死亡保険金の金額が、相続財産の大部分を占めているといった事情がなければ、他の共同相続人との間で不公平とはいえず、特別受益として保険金を持ち戻しの対象になるおそれはすくないと考えられます。


投稿者 拓実リーガルオフィス

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